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新潟ラプソディー

天気は西から

日本付近を通る低気圧や移動性高気圧のコースはいずれも西から東の方に向かっていきます。上空には偏西風という西から東に向かう大きなジェット気流といわれる空気の流れがあって、おだやかに蛇行しながら流れています。この東西流型といわれる偏西風の流れに乗って高気圧や低気圧の渦が進んでくるのです。ですから、天気は西から変わってきます。

 通常はこの東西流型と、暖気・寒気の影響による激しく南北に蛇行する南北流型の2つのパターンを4〜6週間の周期で交互に繰り返しています。

 ただし、この南北流型がいっそう発達すると、南下した寒気が中緯度に寒冷低気圧を、北上した暖気が高緯度に温暖高気圧を形成し、南北の気圧・温度の配置が普段と反対になってしまい、東西の流れをくい止めるようになります。これをブロッキング現象といい、通常数週間以上持続し、熱波、豪雪、冷夏、長雨などの異常気象をもたらす原因となります。
# by ozemu | 2002-08-25 22:17 | 気象のお話

空はなぜ青い

地球の空はとても多彩で、晴れの日には青い空、雲に覆われれば白やグレーの空が広がり、また夕日が沈むときには赤い夕焼けなど様々な景色で私たちを楽しませてくれていますね。

 このような現象は、地球に大気があるために引き起こされるもので、もし大気がなければ、空を見上げてもなんの変哲もなく、まるで宇宙船から見る宇宙空間のように、恐ろしいくらいに暗黒の空が広がっていることになります。

 空の色に関する現象は、主に大気中に存在する様々な種類の粒子による太陽光の散乱により引き起こされます。青空は空気分子による散乱光そのものを見ていることになります。逆に夕焼けの太陽光は、太陽の光が大気を通過する距離が長いので、このような散乱光によって青い光が取り除かれてしまい、赤く見えることによります。
# by ozemu | 2002-08-25 22:17 | 気象のお話